資格の勉強をする場合、なるべくお金をかけずに試験に合格したいですよね。
建築設備士を資格学校に通わず、独学で合格したいという悩みにお答えします。
本記事の内容
- 一次試験の勉強方法について
- 独学で合格できる?
- どんな模擬試験がある?
この記事の執筆者
- 令和3年度 建築設備士一発合格者
- 新築マンションやオフィス改修などの施工管理を経験
- 建築設備士として設備設計事務所にて電気設備設計を経験
- 現在はファシリティマネジメントとして、建築・電気・設備を管理
建築設備士は独学で合格できる?
結論から言うと、建築設備士は一次試験は独学のみで、二次試験は講習会と組み合わせることで独学で合格可能です。
その理由は、私が実際に上記の方法で一発で合格することができたからです。
その方法をこれからご説明します。
一次試験の独学での勉強方法
おすすめ勉強方法
- 過去問題集をとにかく解く
- 法令集を作りこむ
- 模擬試験を受けよう
これから詳しくご説明します。
過去問をとにかく解く
過去問題集は主に以下のものが市販されています。
過去問題集
- 建築設備士 学科問題解説集 日建学院
- 建築設備士 学科試験問題解説 総合資格学院
特におすすめは、日建学院の学科問題解説集です。
問題の直後に解答があるので、問題を解いた後にすぐに解説を見ることができ、テンポよく勉強を進めることができます。
また解説も詳しく、わかりやすいです。
私自身も、問題集は日建学院の学科問題解説集で合格することができました。
お好きな問題集から一冊を選んでお使いください。
おすすめの勉強手順を、以下にご紹介します。
おすすめの勉強手順
- 1周目は読み進めるような感覚で、問題集の一番古い問題から5年分を解いてみる
- 何周か繰り返し問題を解き、解説を理解する
- 苦手な問題を集中的に繰り返し解く
- どうしても覚えられない問題は暗記する
- 新しい2年分を模試の感覚で解いてみる(余裕があれば復習)
1周目は、私自身もそうでしたが、わからない問題が多くて挫けそうになる方もいるかと思います。
ですので、まずは軽い気持ちでわからない問題はすぐに答えと解説を見ましょう。
そして、「こんな問題がでるのか」とか考えながらだいたいの出題傾向をつかみながら解いていきます。
5年分としているのは、直近の試験問題は出題されにくいといわれているためです。
2周目以降は、本格的に問題に取り組みます。
解説を理解しながら問題を解いていくと、段々と正解できるようになってきます。
繰り返し解いていると苦手な問題がわかってくるので、それを付箋などを貼って洗い出していきます。
そして、苦手な問題を集中的に繰り返し解いて苦手を減らしていくことで、本番でもさまざまな問題に対応できるようになります。
それでも、どうしても覚えられない場合がありますが、その時は理解しようとせずに問題や解き方を暗記しましょう。
覚えた問題がそのまま試験に出てくることがあるためです。
そして何周かした後に、新しい2年分の問題を模試の感覚で解いてみます。
模試として時間を計って問題を解くことで、本番に向けての練習になりますし、現在の実力もわかります。
法令集を作りこむ
試験科目には、建築法規という科目があり、法令集の持ち込みが許可されています。
そこで、法令集を自分なりに作りこむことで、問題の選択肢にある条文を素早く探し出すことができるようになります。
まず、法令集は井上書院の建築設備関係法令集を使用します。
建築設備に特化した法令集はこの一冊しかないため、法令集はこちらを購入しましょう。
法令集を作りこむ手順を以下にご紹介します。
法令集を作りこむ手順
- 建築法規の問題にある選択肢すべてを法令集で調べる
- 選択肢の文章に該当する箇所をフリクションなどで線引きする
- 1⃣と2⃣を繰り返し行い、よく開くページにインデックスを貼っていく
1周目は、問題集の建築法規の問題にある選択肢すべてを法令集で調べていきます。
問題集の解答を見ると、どの法律の何条なのかが書いてありますので、
最初はそれを見ながら法令集の該当箇所を探します。
見つけたらフリクションなどの消すことができる筆記用具で線引きをします。
それを法令集の場合、7年分を繰り返し行っていきます。
正直大変な作業ではありますが、やっているうちに出題されやすい問題がわかってきますし、
だんだんと同じような問題が出たときにどの辺りにある条文なのか見当がついてきます。
1周目をやっている間に、よく開くと感じたページにインデックスを貼っていくと
問題を解く効率が上がります。
試験本番でも目印として使えるので、わかりやすいように貼っていくといいと思います。
ただ貼りすぎてしまうと、逆にわかりづらくなってしますので注意です。
2周目以降は、本番の試験と同じように、問題の選択肢を読んで、自分なりに間違っている選択肢に見当をつけてから、
法令集で調べるようにします。
選択肢を見て、数値などの詳細な部分の違いまで判別できる場合は条文を暗記できているので、
法令集で調べる必要はないと思います。
そのように問題を解くことで、条文を覚えたり、どのページにあるのかがわかり、問題を解くスピードも早くなっていきます。
模擬試験を受けよう
ある程度勉強が進んできたら、現在の実力を知るために模試を受けましょう。
建築設備士の模擬試験は、知っている限り、以下の学院で行っています。
法令集を作りこむ手順
- 【総合資格】建築設備士 第一次試験(学科)対策 実力確認模試
- 【日建学院】建築設備士【学科】模擬試験(自宅実施)
まず総合資格学院の模擬試験ですが、こちらは無料でもらうことができます。
他にも二次試験のオリジナル参考解答例〈徹底分析ガイド〉などももらうことができるので、一緒にもらっておくといいでしょう。
ただ注意事項として、プレゼントをもらう際に電話番号を入力する必要があり、その後は必ず電話がかかってくると思います。
注意事項を考慮しても、無料でもらえる点と本番に向けての練習をする貴重な機会となる点でもらう価値はあります。
次に日建学院の模擬試験は、受講料が5500円(税込)となります。
私が模擬試験を受けたときは、問題集に付属していた割引券を使用しましたので、上記金額よりも安く受けることができました。
受講料はかかりますが、模擬試験なので本番前の練習になり、自己診断表も付いているので自身の弱点がわかるため、
苦手な部分を復習することで、点数の底上げをすることができます。
まとめ
今回は建築設備士の一次試験の独学の勉強方法についてお答えしました。
最後に、この記事の内容をまとめたいと思います。
- 過去問を繰り返し解くことで、合格に近づく
- 問題集は、日建学院の問題集がおすすめ
- 選択肢の条文を調べて、線引きすることで法令集を作り込んでみる
- 法令集にインデックスを貼ることで、条文を探す効率が上がる
- 模擬試験を受けて、実力を確認しよう
- 模擬試験で苦手部分を確認し、復習することで、点数を底上げ
勉強をし始めた頃は、問題を見てもわからない部分が多く、正直しんどかったです。
しかし、問題集を繰り返し解いていると、ある時から問題が理解できるようになってきて楽しくなっていました。
なので、最初はしんどいかもしれませんが、諦めずに過去問を解くことで、必ず合格に近づきます。
二次試験の勉強方法については、以下の記事で解説していますので、是非参考にしてみてください。