建築設備士

建築設備士とはどんな資格?

建築設備士って聞いたことはあるけどどんな資格なの?

どんな試験があって、どのくらい難しい資格なのか知りたい!

こんな悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 建築設備士とは
  • 建築設備士の難易度
  • 建築設備士の合格率

この記事の執筆者

  • 令和3年度 建築設備士一発合格者
  • 前職は電気工事会社で新築マンションやオフィス改修などの施工管理を担当
  • 現在建築設備士として設計会社にて電気設備設計に従事

建築設備士とは

建築設備士は、近年高度化・複雑化している建築設備全般(空調・換気、給排水衛生、電気等)の知識や技能を習得し、建築士が建築設備に係る設計・工事監理を行う際に建築設備のプロとしてアドバイスをすることが出来る資格者です。

建築士法に基づく国家資格であり、名称独占資格の一つです。資格を持っていない場合でも設計や工事管理を行うことはできますが、「建築設備士」と名乗ることはできません。

建築設備士試験の難易度について

資格の偏差値をまとめたサイト「資格の取り方」によると、建築設備士の偏差値は58で、他の同業種資格と比較してみると以下のようになります。

資格名称偏差値難易度
一級建築士66難関
技術士補60普通
建築設備士58普通
電気主任技術者 第3種58普通
二級建築士56普通
※資格の難易度は人の感じ方により異なります。

上記によると、難関といわれる一級建築士よりは易しいですが、電気主任技術者 第3種と同程度で二級建築士より若干難しいという位置づけです。

受験資格と合格基準

受験資格
(1)学歴を有する者[大学、短期大学、高等学校、専修学校等の正規の建築、機械又は電気に関する課程を修めて卒業した者]

(2)一級建築士等の資格取得者

(3)建築設備に関する実務経験を有する者

(1)~(3)それぞれに応じて建築設備に関する実務経験年数が必要です。

試験内容と合格基準

一次試験(学科)

・試験科目には、建築一般知識建築法規建築設備の3科目

・4択のマークシート方式

・総得点の合格基準は105点中70点前後(毎年試験問題の難易度により変わる)であり、各科目に以下の点数で足切り点が設定されています。

建築一般知識建築法規建築設備
13点/27点満点中9点/18点満点中30点/60点満点中

二次試験(設計製図)

・毎年5月頃に課題が発表され、その課題とする建築物の計画条件や建築基本設計図をもとに、建築設備に係る基本計画を作成(文章記述)する問題と空調・換気設備、給排水衛生設備又は電気設備から問題を選択して設計製図を作成する問題(5問中3問は共通問題)を行う必要があります。

・二次試験の課題

実施年二次試験の課題
平成29年湖畔に建つホテル
平成30年小都市に建つ市庁舎
令和元年スポーツクラブのある複合商業施設
令和2年シェアオフィスのある事務所ビル
令和3年市街地に建つホテル
令和4年市民センター(ZEBを目指した建築物)

・二次試験を突破するためには、なるべく減点にならないように問題を解き、上位40~50%の中に入る必要があります。

・具体的な採点方法が公表されておらず、解答例も公表されていないため、完全な独学での合格は難しいです。

二次試験のテキストや勉強方法また当日の過ごし方などについては、以下の記事でも紹介しておりますので、是非参考にしてみてください。

建築設備士の合格率について

一次試験の合格率について

平成29年平成30年令和元年令和2年令和3年
28.9%31.2%26.8%25.7%32.8%

一次試験の合格率は例年25~30%程度で推移しています。

二次試験の合格率について

平成29年平成30年令和元年令和2年令和3年
52.2%52.0%54.3%41.4%52.3%

二次試験の合格率は例年50%程度で推移しています。令和2年は例年と比較して合格率がかなり低くなっていますが、試験方式が変更になった年であり、新問題に戸惑って合格点に届いた受験者が少なかったことが原因と思われます。

総合的な合格率について

平成29年平成30年令和元年令和2年令和3年
18.1%19.4%19.1%13.5%18.8%

総合的な合格率は例年18~20%程度で推移しています。令和2年は例年と比較して合格率がかなり低くなっていますが、試験方式が変更になった年であり、新問題に戸惑って合格点に届いた受験者が少なかったことが原因と思われます。

まとめ

今回は建築設備はどんな資格で、どのくらい難しい資格なのかをお答えしました。

最後に、この記事の内容をまとめたいと思います。

  • 建築設備士は建築設備全般の知識や技能を習得し、建築士にアドバイスができる資格者
  • 建築設備士の資格は国家資格であり、合格しないと「建築設備士」と名乗ることはできない
  • 一級建築士よりは易しいが、電気主任技術者 第3種と同程度で二級建築士より若干難しい
  • 建築設備士になるには、一次試験(学科)と二次試験(設計製図)に合格する必要がある
  • 一次試験→二次試験の総合的な合格率は18%~20%程度であり、合格が難しい資格である

建築設備士は、建築設備全般の知識を習得していることを証明する資格で、取得することで更なるスキルアップに繋がります。

実際に、僕の会社には建築設備士を取得している者がいなかったため、合格してからは一目置かれることとなり、自信にも繋がりました。

建築設備士はおすすめの資格なので、興味を持った方はぜひ合格を目指してください。

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